葛木御歳神社の祖霊社
かつらぎみとしじんじゃのそれいしゃ
御歳神社 祖霊社 令和元年造営
「日の本に生まれ出でにし益人は
神より出でて神に入るなり」
中西直方
日本人は、いにしえより自然の神を祭ると共に、祖先を祖霊神として祭ってまいりました。
祖霊社は神祭りの場として、神道的に祖先の御霊をお祭りする場所です。
地域に関わらず、葛木御歳神社に思いを寄せる方ならどなたでも永年祭祀いたします。
〔祖霊社への永年祭祀について〕
*地域に関わらず、葛木御歳神社に思いを寄せる方ならどなたでも永年祭祀いたします。祖霊社には御骨を納めるのではなく、「霊璽(れいじ)」に諡名(おくりな)を記し、御霊代(みたましろ)として祖霊社内にお祭りします。神道では諡名は本名を使います。「○本○名翁命」「○本○名大人命」等と書きます。
*毎年、春分の日に祖霊社春分祭、秋分の日に祖霊社秋分祭を行います。
*故人としてお祭りするほか、「○○家先祖代々之神霊」としてお祭りすることもできます。
*生前予約も承ります。
*御遺族(生前予約の場合は御本人)を「御歳神社祖霊社奉賛会」に登録して毎月の月次祭に無病息災・家内安全を御祈願申し上げます。また、祖霊社の祭りである春分祭、秋分祭をはじめ、お祭りへのご案内をいたします。
*生前予約の場合は、永年祭祀料の一部入金も承ります。ご本人様の生前のお約束として証書を発行いたします。
永年祭祀料:三十万円
*神葬祭(神道式葬儀)についても御相談承ります。
*お申し込み、ご相談はメールにて
*由緒書もご参照ください。
由緒書はこちらからダウンロードできます(4ページ)↓
二千年続く神社を
千年先まで残すために
葛木御歳神社は少なくとも千六百年以上前からこの地にあります。
神社を未来永劫残すことは、宮司としての大切な使命であると感じており、その一環として「祖霊社」造営に思い至りました。
神道は、あらゆる自然の中に「神」を見出します。また一方、私たちは神様の「分け御霊」を戴いて生まれ、死ぬと祖霊神として神様の一員となって子孫を見守る存在になると考えてきました。
このどちらもが神道の大切な考えであります。そうであるならば、大いなる神を祭る神祭りとともに、祖霊神を祭ることもまた、神社が担うべき祭祀と言えましょう。
葛木御歳神社は格式ある古社ですが、過疎に悩む神社でもあります。過疎だからこそ広く当神社に思いを寄せる方々の祭祀を担うことで、神社を活性化する一助になると確信しています。
御祭神である御歳神に因んだ三宝と鏡餅を連想させる特徴的な意匠のこの祖霊社では、祭祀時に故人を忍んで「お隠れの木」を周囲に植樹します。その後、その木を神様の一員になった象徴として境内に植替え、故人への想いがいつまでも神社とともにこの場所にあり続けることを願っています。
(祖霊社はクラウドファンディングにより令和元年に造営)
設計 : 井上 裕史
施工:株式会社 Wiz
齋藤 一也